生活支援サービスの担い手の養成とは?
SC事業のいくつかある中に「生活支援サービスの担い手の養成及び活動する場の確保」があります。「活動する場の確保」も難しいのですが、まず「生活支援サービスの担い手の養成」をどのように進められているか教えて欲しいです。
毎年の事業報告で評価や課題をあげています。今は人を集めることが難しい中でもあり何をすべきか悩んでいます。些細なことでもいいのでどんな活動をされているか教えてください。

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人口8000人規模の村のSC(1名体制・社協委託・専任)をしています。昔から続く各集落のサロン、ボランティア活動や老人クラブの活動等はありますが、どの団体も後継者不足が深刻化しており”代表になれる人がいないから解散”という選択をする活動も多々ある状況です。とにかく横の繋がりが強い(強すぎる部分も?)のが特徴で、何か行動を起こすにも「あの人がいるのに私なんて…」と前に出てくる人がいないという村民性があります。
協議体(というかSC)が引っ張って、レールを敷いてなんとか常設の居場所づくりは進みましたが、正直SCありきの居場所になってしまっています。行政は1か所居場所が出来たという実績に満足しているようですが、SCとしてはそこから困りごとの助けあいには発展しそうもなく途方に暮れています。
SCが勉強会を開いて助けあいサービスについて考える勉強会等を開催すれば、人は集まると思いますが、それが果たして正解なのか…。居場所を続けつつ想いのある人が「助けあいが必要だよね」と言ってくるのを根気よく待つ方が正解なのか…。相談する人もなく悩んでいます。アドバイスください。担い手の養成、悩ましいですよね。講座を受講したから即、担い手になれるというわけでもないし、向き不向きもあるし。
でもこないだ、民生委員さんも空席で、自治会活動も決して活発といえない地区でのラジオ体操に参加していたら、ひとり暮らし女性参加者宅に電球の交換に行ってあげている人や、お花の苗を買いに農家に行くのに車を出している人がいることを、発見しました。
〇〇サービスとか、△△の会とか、見える形になっていなくても、こっそりさりげなく、助け合い、支え合いがされているのだなー、と思ったりしました。こういう小さなことを、見つけ出して、意味づけして。消極的ですが、その繰り返しも、小さいながら担い手養成なのかも。
お答えになっていなくて、ごめんなさい。kohitsugiさんに質問です。
担当されている地域ではどんな生活支援が必要なんですか?
もしくはどんな支援を待っている人がいますか?
お返事ありがとうございます。
SCがレールを敷いて居場所づくりをすると、いつまでも頼られます。今でも持ちつ持たれつの関係でいます。
担当地区では買物、通院、庭の手入れ、季節物の片付けなどの支援を必要とする声があります。担い手づくりについて語ってくださる方を気長に待つとして……
どこに何人いるかもしれない住民の「要望」に対して担い手やサービスを作るのって大変な作業ですよね。
ひとつの商店を開店して経営するようなものと思います。
そんなサービスができるまで、サービスを待っている人が何人もいるのでしょうか?少し考え方を変えて、地域の「今困っている人」を支援する方法を見つけるというやり方ではダメですか?
例えば地域の移動支援サービスを担う住民は揃わなくても、移動に困っている高齢者の隣人が助けてくれるかもしれませんし、その他の方法があるかもしれません。
地域に困っている人がいて、サービスができるまで何も支援できない、という状態より、1人でもできることを支援したほうが良いようにも思います。
また、「こんなサービスが必要」と地域の人の意見があったとしても、実はその支援を「してあげる」ことで、本人の活動量を奪ってしまい、廃用症候群を引き起こすなんてこともあります。
サービスや支援活動をする際には住民だけでなく、専門職も交えて 支援の方法を検討してほしいなあと思います。
私自身もレールを敷いての居場所づくりには疑問がいっぱい(今でも)でしたが、行政担当者も何か形となるもの(成果)が欲しいという気持ちが強いのか「この村はレールを敷いてあげないと動かない(立ち上がらない)から」と言っていました。
居場所が立ち上がった途端行政担当者は異動し、新しい行政担当者は“私わからないからSCが思うようにやって~”というスタンスが見え見えです。泣
webmasterさんの“地域の「今困っている人」を支援する方法を見つけるというやり方”は思いつきませんでした!なにか大勢が使えるようなサービスを作らねばならないという頭になっていましたが、そうした今すでに自然にやっているような小さな助けあいが広まって輪になっていくことを理想として描いていたことを思い出しました。
まずは行政担当者、そして包括さんとじっくり腰を据えて方向性をあれやこれやすり合わせてみたいなと思えました。アドバイスいただき、ありがとうございました。
また心が折れそうになったら相談させてください!>watanabeさん
居場所づくりやサービスを作ることが悪いわけではないですよ!
今困っている人も支援したいですね、ということです。
↓これをご覧ください↓
https://ilcjapan.org/sccafe/wp-content/uploads/2022/01/個別の対応.pdf自治体への嘆きはお察しします。
何をやるのか分からないのに、事業を委託するなんて自治体事業としてありえないなあ~
お任せというなら好きにやっていいし、「好きにやれ」「わからない」なら成果なんか求めちゃだめでしょ、と元自治体職員としては思うわけです(笑)がんばれ~
以前にコメントしたwatanabeです。
みなさんやwebmasterさんにアドバイスをいただいた後、行政担当者を捕まえて思いの丈(笑)をぶつけてみました。
色々話し合った結果、手始めに動いている通所C事業利用者に関わっていくのはどうだろう?という案に至り、ここから次年度に向けて周りの関係者と協議・調整していくことになりました。この案が採用になったらべらぼうに忙しくなることは目に見えていますが、何も進まないで指をくわえているよりマシ!と自分に言い聞かせて頑張ります。
みなさんのおかげで私の気持ちも随分軽くなりました。掲示板汚しで申し訳なかったです。ありがとうございました。>watanabeさま
行政と良いお話ができてよかったですね。
https://ilcjapan.org/sccafe/wp-content/uploads/2022/02/地域支援事業実施要項.pdf
この色を付けたところがうまくいかないとC型はうまくいくはずがないのですが、内容的にはそれをやるのは生活支援コーディネーターしかいないはずなんです。
事業としての成果が出やすいですし、様々な人と連携して高齢者を自立支援に導いて行ける目に見える効果があるので、やりがいがありますね。
がんばってくださいね~
Webmasterさんの「お店を経営するようなもの」の例えがよく理解できました。
生活支援や移動支援を住民がつくることを行政から期待され、高齢者アンケートでニーズをひろい支援してくれる担い手を募ったこともありましたが、実際アンケートでニーズがあるのに関わらず支援を希望する人がほとんどいませんでした。
地域に出て一人一人住民に聞かせてもらうと、身近な人が助けてくれていました。ただ、「助けて」と言える人はいいですが、言えない人をどう支援するのかが課題になると思います。(周りは心配するが、本人はそれほど気にしていないこともあります。)
もやもやしていたことが晴れてきました。来年度の計画に盛り込んでいきたいと思います。
みなさんの活動を教えてもらい、そしてアドバイスもありがとうございました。>kohitsugi さま
お疲れ様です!
ニーズをどこから得るかという問題ですが、以前のカフェで「生活支援体制整備事業は地域包括支援センターの機能強化が目的と厚労省の資料に書いてあります」とご紹介しました。
なので、私はまず、地域包括支援センターが持っている高齢者の生活支援ニーズを中心に活動を行うべきだと考えます。
実際に自立支援の視点で支援を行っている専門職が、「こんなものが地域にあったらいいな」ということからやっていくべきで、それが「機能強化」だと思います。住民からアンケートでニーズを抽出する場合、「例えば、あそこのおばあちゃんはごみ捨てに苦労していそう」とそれをニーズとして挙げ、それを支援するサービスを作ったとします。
そういうサービスを善意として受ける方は少なくないでしょう。
しかし、ケアマネから見ると「このおばあちゃんにとって、ごみを捨てに行くという行為は生活の中の貴重な活動量だったのに、それを奪って廃用症候群のリスクが増した」ということになるかもしれません。
せっかくの善意が仇となる可能性があります。なので自立支援を行っている専門職に対して、地域の情報について支援を行うという形で活動すること(知っている情報を伝えたり、資源や人材を探したり、必要に応じて作る)が第一かなと思います。
上の続きです。
「身近な人が助けてくれていました」
そう人を見つけていくというのも(その人にとっての)地域資源を見つけるという役割だと思います。またどこからニーズを持ってくると良いのかは、日常的にケアマネと連携する以外に地域ケア会議があります。
以下の図は、生活支援体制整備事業と地域ケア会議の関係性を示しています。
よろしければ参考にしてください。https://ilcjapan.org/sccafe/wp-content/uploads/2022/02/政策立案サイクル.pdf